ごあいさつ
ごあいさつ
理事長・総院長 挨拶

医療法人 恵仁会 理事長
松島病院大腸肛門病センター 総院長
松島 誠
松島病院は、横浜で1924年(大正13年)に横浜市西区に設立された大腸肛門疾患専門の病院です。開業以来、ひたすら痔などの肛門の病気で悩む方々のための診療を行い来年(2023年)には創立99年を迎えます。これもひとえに地域の方々のご支援と全国各地から受診される患者様方のおかげと感謝しております。
私たちは「恵仁会松島病院の理念」にあるように、大腸肛門科に特化した高度専門病院として、何十万人もの診療実績に基づいた最新で最良の医療を、患者様1人1人のために行っております。
痔とは肛門の周囲の良性疾患の総称で、早期であればそのほとんどは手術せずに治すことができます。しかし診察は恥ずかしいから、痔ぐらいだからそのうち良くなるだろう、治療は痛くしかも完全に治らないと聞いている、等と受診を躊躇される方が多いのも事実です。私たちはそのような方々のために、安心で信頼できる万全の態勢で診療を行っています。「確実に治すこと」と「肛門機能の温存」を高次元で結び付けた難治性痔瘻の手術は最も得意とするところです。日帰り手術や短期または通常の入院手術、緊急手術などに対応し、どのような治療が患者様にとって最善かを判断し治療いたします。
また当院では、1970年頃から急速に増加している直腸がん・大腸がんの予防と早期発見を目的として、大腸~直腸(下部消化管)の精密で正確な診断のための内視鏡専門施設(松島クリニック)を併設し、グループ全体として年間20000件を超える大腸内視鏡検査を行い、2019年には427例の早期がんと130例の進行がんが見つかりました。さらに予防医療のための「健康診断」や「人間ドック」では最新の機器を装備して早期発見・早期治療を推進しています。
またこれも年々増加傾向にあるクローン病をはじめとする炎症性腸疾患においては、下血や排便異常のほかに裂肛や痔瘻の症状で発見されるものも多く、松島クリニックの特殊外来では炎症性腸疾患外来を常設し専門医が集中的に診療を行っています。
さらに日常の診療の中で、便秘や下痢だけでなくお腹の不快感や痛み、便漏れや下着の汚れなど肛門や排便機能に関する悩みを持つ方が増えてきています。原因は出産や、高齢化、食生活の変化や社会生活におけるストレスなど様々です。この病気を専門的に診療する「排便機能センター」では、最も先進的な治療を集中的に行っています。
松島病院ではこれらの高度に専門化された4つの部門が連携して診療にあたり、人としての優しさを持つスタッフが患者様中心の医療を行っております。
これからも松島病院は、大腸肛門病で悩む方々とそのご家族、地域で診療にあたる先生方にとって真に信頼され満足される病院となるために常に進化してまいります。
主な経歴
昭和53年03月 北里大学医学部卒業
昭和53年05月 医師国家試験合格
昭和55年05月 横浜市立大学医学部第2外科医局入局
昭和55年06月 横浜市立大学医学部第1病理学教室助手
昭和57年06月 横浜掖済会病院外科医長
昭和61年04月 医療法人恵仁会松島病院副院長就任
平成02年11月 博士号取得
平成15年07月 医療法人恵仁会松島病院 院長に就任
平成27年05月 医療法人恵仁会 理事長に就任
平成28年07月 医療法人恵仁会 松島病院 総院長に就任
学会
日本大腸肛門病学会名誉会員・指導医・大腸肛門病専門医
日本外科学会指導医・外科専門医
日本消化器外科学会指導医
日本臨床外科学会評議員
活動
横浜市立大学医学部 消化器・腫瘍外科学臨床教授
神奈川県病院協会常任理事
横浜市病院協会 副会長
横浜外科医会副会長
神奈川直腸肛門疾患懇談会代表幹事
病院紹介
院長 挨拶

松島病院大腸肛門病センター 院長
宮島 伸宜
令和3年(2021年)6月より松島病院院長を拝命いたしました。どうか宜しくお願い申し上げます。
松島病院の強みは大腸肛門疾患の専門病院ならではの診断機器を完備して確実な診断から治療まで、一貫して行うことができ、かつ短期間の内に完遂することができることです。たとえば、出血で初診された患者様には一般診察はもちろんですがその日のうちに大腸の中で疾病の存在頻度が高い直腸、S状結腸の内視鏡検査を行うことができます。また、肛門周囲膿瘍が疑われる患者様には経肛門的な超音波検査によって膿の範囲と深さ、原発巣の位置を即日に検査し、必要な場合にはその日の内に切開などの治療を行います。また、治療前後の直腸肛門機能の評価のための内圧検査は手術を受ける患者様のQOLに深く関わる検査として重要視しています。勤務する職員は全員が大腸肛門疾患を専門とし、診断・治療に対して万全の態勢を整えています。
機能性疾患としての排便障害や直腸脱では、肛門の内圧検査だけでなく感覚の検査や排便造影検査も行って正確な診断と治療を行うようにしています。また、便秘に対しての超音波検査は腸管内の便の存在だけでなく性状も診断でき、有用な検査として位置づけています。
これらの検査は診断のためだけでなく今後の治療や手術方法を決定するために非常に重要な検査であるのはもちろんですが、専門病院ならではの機器の整備とスピード感で行うことができることが当院の誇りです。
松島病院は大腸肛門疾患で悩むすべての患者様やご家族、地域の先生方にとっての砦となるべく努力してまいりました。今後もさらに進化してよい病院を目指したいと思います。
主な経歴
昭和57年03月 慶應義塾大学医学部卒業
昭和57年05月 医師国家試験合格
昭和60年05月 慶應義塾大学医学部外科学教室助手
平成02年03月 医学博士号取得
平成02年04月 藤田保健衛生大学医学部外科学講師
平成09年11月 帝京大学医学部附属溝口病院外科助教授
平成19年04月 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科教授
平成26年04月 聖マリアンナ医科大学東横病院 病院長に就任
令和03年04月 恵仁会松島病院 副院長に就任
令和03年06月 恵仁会松島病院 院長に就任
学会
日本外科学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会理事長
日本大腸肛門病学会評議員
日本消化器内視鏡学会評議員
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本内視鏡外科学会評議員
日本外科系連合学会Fellow
日本医学会評議員
Asia Pacific Federation of Coloproctology事務局
International Society of University Colon and Rectal Surgeons Member
活動
聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科名誉教授
神奈川大腸肛門疾患懇話会幹事
神奈川消化器病研究会評議員
外科関連学会協議会
外科関連専門医制度委員会